夏の風物詩といえば、かき氷。冷たいものを食べて、これからやってくる猛暑を乗りきりたいところ。そこで今回は、氷と自家製シロップにこだわったかき氷が味わえるという今川焼きスタンドに行ってみました!

■今川焼き屋なのに、かき氷が絶品の「あずきや安堂」

やってきたのは、京王線調布駅徒歩2分の「あずきや安堂」。このお店は、30年以上の歴史を誇った今川焼き店「甘味焼き菓子 みやこ焼き」(2009年閉店)のスタッフさんが立ち上げました。
伝統の味を受け継いでいるとあって、ご年配の方からお子さんまで多くの常連さんが来店するのだそう。

真剣なまなざしで今川焼きを作っているのは、オーナーの安藤香織さん。そんな今川焼きに加えて、「あずきや安堂」では、4月半ば~9月半ば頃まで(終了時期未定)かき氷も販売していています。
「年明けには、『かき氷はいつから?』とお客さまに聞かれますよ(笑)」と安藤さん。今川焼きのみならず、かき氷にも根強いファンがいるようです。
■人気の味3連発! 上品な甘さ&口どけのかき氷がウマい!

この日は、熱中症で倒れてしまいそうな暑さ……。さっそくかき氷をいただきましょう! 自家製シロップを使ったかき氷は全部で7種類あります。

一番人気は、「抹茶あずき」(500円)に練乳(+50円)と白玉(+100円)をトッピングしたもの。カップから氷がはみ出る大迫力のかき氷です。こぼさないように気をつけて食べましょう(笑)。

いただきま~す♪
「あずきや安堂」の氷は何回もろ過を重ね、塩素を取りのぞいた純氷。それを霜柱のように削っているので、口に入れたらすぐ淡雪のようにスッと溶けてしまいます。一般的なシャリシャリしたかき氷よりも、上品な仕上がりです。

抹茶シロップは濃厚で、ほどよい甘さ。食べ進めると、なかから弾力のあるもちもちとした白玉が3つ出てきました。トッピングされたあんこが練乳と混ざり合い、とってもまろやか~。

ちなみにあんこは、今川焼きの中身と同じで店のオリジナル。「北海道産の特選あずきを使用し、お店で炊き上げています」と安藤さん。甘さ控えめで、素材の味が楽しめます。

てんこ盛りのかき氷でしたが、あまりのおいしさにペロっと食べきってしまいました。そこで、2杯目もいただくことに。こちらは、「安堂の特製いちごみるく」(550円)。カップの底までたっぷりとシロップがかかっています♪

特製のイチゴソースには紅ほっぺを使用。じっくり煮込んだものと、火を通しすぎずフレッシュさを残したものの2種類をブレンドしてあるのだとか。
確かにイチゴジャムのようなとろみもありつつも、果肉感もしっかりと残っています。自然なイチゴの甘酸っぱさが◎。数量限定なので、食べ逃したくない人は、お早めにご来店を!

そろそろおなかを壊さないか心配だけど、もう一つだけ食べたい……(笑)。そこでお子様サイズの「福原農園の無農薬甘夏」(450円)をオーダー! 3杯目なので、レギュラーから50円引きのサイズにしてみましたが、それでもボリュームがありますね。

千葉県の福原農園が育てた甘夏の実とスライスされた皮が乗っています。柑橘系の爽やかな酸味とほどよい苦みがあり、さっぱりした味わいです。
氷が溶けてきたら、ジュースのように飲んでもOK。かき氷3杯を勢いよく食べましたが、全然頭がキーンとなりませんでした……! これは、氷の温度管理や削り方にもこだわっているからなんですよ。

ちなみに、「あずきや安堂」は今年4月、「キラリナ京王吉祥寺」に2号店がオープンしたばかり。かき氷好きはハシゴするのもアリ!?
吉祥寺店限定メニューの「ラムレーズン」(500円)は、ミルクベースのシロップの上に、ラム酒が効いたレーズンがゴロっとトッピングされています。初めて食べる大人なテイストに、かき氷の可能性を感じました!
■30年以上続いた名店の味! 自家製にこだわった今川焼きもウマい!

かき氷のおかげで、すっかり涼しくなりました~♪ ということで、「あずきや安堂」の看板商品、今川焼きも食べてみなくては。

ハートの焼印があるのは、和と洋のコレボレーション「クリームチーズあずき」(140円)。かなり厚みがあり、表面はカリっとしています。できたては熱々なので、やけどには気をつけてくださいね。

割ってみると、中身はふんわりとした生地に包まれたあんことクリームチーズが二層になっています。甘さと塩気が絶妙にマッチ。

「クリーム」(120円)は、クリームパンのようなとろみのあるカスタードが特徴的。「牛乳と卵をたっぷり使った自家製ですよ」と安藤さん。やさしい甘さが生地にぴったりで、筆者イチオシです!

緑色が鮮やかなこちらは「うぐいすあん」(120円)。えんどう豆ならではの青々とした風味がありつつも、ほんのり甘く、大人向けの今川焼きです。甘いモノが苦手な方にもオススメ。
このほかにも、季節ごとや月替わりでメニューが追加されますよ。春には桜あん、秋は栗あんやカボチャあん、冬はチョコレートあんなど、“旬の今川焼き”が味わえます。

余談ですが、「あずきや安堂」がある通り、天神通り(通称 ゲゲゲ通り)には、「ゲゲゲの鬼太郎」の妖怪たちのモニュメントが並んでいます。というのも、調布は作者・水木しげるさんが50年以上も住んでいる、ゆかりある街なのです。食べ歩きしながら記念写真をパチリ。
「あずきや安堂」自家製のシロップでいただくかき氷は、今まで食べた中で最も贅沢な味わいでした。こんなにおいしいかき氷があれば、猛暑がちょっと楽しみになっちゃうかも(笑)。かき氷で汗が引いたら、お土産には今川焼きを買って帰りましょう!
◆今回紹介したお店
店名:あずきや安堂
住所:東京都調布市布田1-36-10
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(名久井梨香+ノオト)