もうすぐ新年。何か新しいことを始めるにはもってこいのタイミングですね。もしも趣味の幅を広げたいなら、生け花を始めてみませんか?

「華道なんて難しそうだし、敷居が高そう……」なんてイメージがあるかもしれませんが、大丈夫。今回は、初心者でも気軽に参加できる生け花教室を紹介します。

 いけばな雪舟流 完成品

■お仕事帰りでもOK! 「いけばな雪舟流」

やってきたのは、東急東横線・学芸大学駅から徒歩2分の「いけばな雪舟流 目黒本部教室」。この本部教室は、なんと23時までレッスンを受けることができるんです! 開講時間内なら、いつでも好きな時間に来てOK。仕事帰りのビジネスマンの方も多く通われており、生徒さんの約4割は男性だとか。今回は、90分の体験レッスン(1,500円)を受けてみます。

指導してくださるのは、次期家元の増野光晴さん。女性のイメージが強い華道ですが、「いけばな男子クラス」なども担当されている先生です。

次期家元の増野光晴さん

まずは基礎知識の説明からレッスンスタート。生け花には配置を決める「花型」というものが存在し、流派によって異なるそう。「いけばな雪舟流」の場合もさまざまな型があるのですが、体験レッスンでは基本形となる「直真型本勝手(ちょくしんけいほんがって)」という型を教えていただきます。

型を教わったら、お花選び! その日の花材の組み合わせはすべて同じですが、咲き方や枝の向きによって表情がそれぞれ微妙に異なります。ピンとくる一組を直感で選びましょう。

当日の花材は、左からデルフィニウム・ガーベラ・ドラセナ・青文字の4種類。一般的に、枝とメインになる花、さらに添える花の3~4種類で1セットとなります。

デルフィニウム・ガーベラ・ドラセナ・青文字

続いて、花材に合わせる花器をセレクト。初心者には、剣山が使えない花瓶などよりも、浅い器のほうが向いているんだそう。筆者はガーベラの色と同じ、ポップな黄色の花器を選択しました♪

 花材に合わせる花器をセレクト

花器の中に剣山を置き、剣山の針先が隠れるまでしっかりと水を注ぎます。

花器に水を注ぐ

■生け花のベース! まずは3本の枝から

作品の柱となる3本の枝には、真(しん)、副(そえ)、体(たい)という役割があります。「真は、作品の中で主となる枝なので、花材から一番背が高い立派なものを選びましょう。真の長さで、作品全体のスケールが決まってきますよ」と増野先生。一般的には、花器の幅の2~2.5倍にするそう。長さを決めたら、華道ばさみでカットしていきます。

華道ばさみでカット

剣山にうまく差し込めるように、茎が太いものには十字の切れ込みを入れます。大きな枝は切るのも生けるのも、なかなかの重労働……!

十字の切れ込みを入れます

続いて、副の枝。副は奥行を演出する枝で、真の7割ほどの高さになるようにカット。そして、立体感を演出する体の枝は、副の半分ほどの長さにします。
 
剣山に生けていきます

3本の広がりと奥行き、高さなどのバランスを見ながら、剣山に生けていきます。言葉で説明すると難しく感じますが、図を使いながら先生がやさしく教えてくれますよ。

■自分らしくてOK! 感性で花を挿す

いよいよ主役となる花の出番! 枝と同様、3本の高さに変化を持たせます。花びらが上よりも正面を向いているものを一番長くすると、バランスがよくなるんだとか。

花の出番

花の場合は、水の中でカットします。こうすることで、切った直後に花が水を吸い上げるので、持ちがよくなるそう。

繊細なデルフィニウムは、しばらく水から上げておくと、一目でわかるほど萎れてしまい、「花は生き物」ということを実感させてくれます。

水の中でカット

枝と花には生け方のルールがありますが、残りの添える花材は自分の感覚で自由に加えていきます。同じ花材を使い、同じ型で生けても、人によってまったく趣の異なる作品になるのが、生け花のおもしろさの一つ。

自分の感覚で自由に加えていきます

「自由に」と言われつつも、「これでいいのかな……大丈夫かな……?」と心配になってしまった筆者。そんな姿を見て、増野先生は「生け花に失敗はありませんよ」と笑顔で一言。例えば、すごく短く切ってしまっても、他をまた調整してバランスを変えていけば、きちんと作品になるそうです。

生け花に失敗はありません

正面だけからではなく、横から見たり、下から眺めてみたり。人工的に均等に並べるのではなく、あえて自然なアンバランスを作りだすのが、生け花の考え方だとか。生け花って奥が深い!

あえて自然なアンバランスを作りだす

■生け花の醍醐味 まさに“世界に一つだけの花”!?

無事に完成~! 迷いながら作ったので、完成まで2時間弱もかかってしまいました。そのおかげか、今までの自分とは違う凝り性な一面を発見できたような気がします(笑)。決断力のある人は30分程度で完成させる人もいるそう。また、慣れてくると花材を見ただけで、最終形を想像できるようになるとか。

いけばな雪舟流 完成品

ちなみに下の写真は、1年ほどレッスンに通われている男性の作品。同じ花材でも、型や空間の使い方でまったく違う作品になりますね! ちなみに、この男性が生け花を始めたきっかけは、仕事で資料作成をしていたら「センスがない」と言われ、感性を磨こうと思ったからだそうです(笑)。

1年ほどレッスンに通われている男性の作品

作品の写真を撮影したら、寂しいですが、剣山から花を取っていきます。お花は持って帰って、自宅で生け直すことができますよ。おうちにお花がある生活も素敵ですね♪

生け花がこんなに自由で楽しいものだったとは! その魅力にすっかりハマってしました。

ちなみに、筆者はスーツで参加してみましたが、それでも問題なく生けることができました。仕事帰りにでも、生け花で有意義な時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

(名久井梨香+ノオト)


◆今回紹介したお店
店名:いけばな雪舟流
住所:東京都目黒区鷹番3-5-4 雪舟ビル
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